「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」見てきました

怒濤のエヴァンゲリオン週間もついに、「破」を見ることにより、終わりを迎えました。そして、それは新たなストーリーの始まりでもありました。

ほんまはテレビシリーズとかで分けて書くつもりでしたが、タイミングを失ったのと、分析したりするにはあまりにも謎が多く、書いたところで、ファンに荒らされたり何も生まれなさそうなので、にわかファンが見たエヴァンゲリオン「破」までの表面的な感想をまとめてみました。

たまに、エヴァンゲリオンについて、ものすごい長文をブログで書いてる人とかいますけど、すごいその気持ちがわかりました。僕もいくつかの下書きをこの記事にまとめたので、(だいぶ省略しましたが)ちょっと長文です。

テレビシリーズ(全26話)について

正直なところ、テレビシリーズ1話〜26話は「第14使徒 ゼルエル」を初号機が覚醒して喰った衝撃シーンが個人的にはピークで、あとはなんかゴニョゴニョして、(話には聞いてたけど)25話、26話で、ぐっすり眠れました。

24話「最後のシ者」の「シ者」が渚カヲルの「渚」になってるっていうことを後から聞いて「おおっ」と思いました。(以下、Wikipediaより引用)

名前の由来は、映画監督の大島渚からで、「渚」は綾波レイの「波」と対になっている[2]。または姓は偏と旁を分けると「シ者」、すなわち使者(→使徒)であり死者、名前は「オワリ」をアイウエオ順で1字後にずらしたものから「カヲル」、姓と合わせると「シ者オワリ」→「渚カヲル」となる言葉遊び。つまりは「最後の使徒」であり「最後の死者」であるとの隠喩である。これは弐拾四話のタイトルにも掛かっている。

「Air/まごころを、君に」について

そのあと、「劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生」はダイジェスト版やから見なくて良いというので(「序」まで見てから、早送りで一応見たけど)、飛ばして、「劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」を見ましたが、一番大事な最後の方がまたしても、テレビシリーズの25話、26話のような感じで、そっちの方向に逃げちゃダメじゃないか、と、思いました。

「新劇場版:序」について

テレビシリーズの初号機覚醒からあまりにもゴニョゴニョし過ぎて、個人的にはエヴァ熱が若干落ちていってたんですが、逃げずに「新劇場版:序」を見ました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版4部作について(Wikipediaより)
劇場版による物語の完結から10年が経過した2007年より開始した、劇場用映画4部作による新シリーズ。シリーズ開始にあたっては、「現在の閉塞した日本アニメ界に新たなムーブメントを起こしたい」との庵野の所信表明が行われた。第1作『序』は、「現代のアニメ技術によって、TVシリーズの魅力を再確認する」というコンセプトのもと、ストーリーはほぼTVシリーズ第壱話から第六話に準じているが、細かい設定やセリフなどに差異があり、これが新たな出発であることを印象づけた。第2作『破』以降は新キャラクターが登場するなど、独自のストーリー展開となる。

というように、「序」はけっこう、それまでのリメイクという感じの内容だったので、映像や音は今の技術でだいぶかっこ良かった(あのひし形のやつね)ですが、テレビシリーズを見た直後なので、あまりグッと来なかったのは否定できません。エヴァを1995年から追いかけているコアなファンの人たちにとっては、約10年ぶりの新作ということで、すごいことだったんだな、ということは想像できます。

「新劇場版:破」について

そういう一連の流れを経て、やっと「新劇場版:破」を映画館に見に行ってきたわけですが、僕はこれでグッとこなかったら、みんなが言ってるほど熱くなれそうにないので、たぶんそんなエヴェンゲリオン好きじゃないんやろな、と。勝手に変な思いを込めていました。

が、最初に結論から言ってしまうと、もう、最高でした。今年がこのためにあったんじゃないか、と思うぐらい、素晴らしかったです。

僕がそれまでのエヴァンゲリオンで一番求めていた、エヴァンゲリオンが動いて戦っている気持ち悪いシーンが多かったとの、シンジくんが主人公らしくモテモテになっていたことが何よりも嬉しかった。

他にも、みんながより14歳っぽく描かれていたのも良かったし(身長のバランスとか、ケータイとか使うあたり)、トウジが関西弁ちょっと上手くなってたり、カヲルくんが数秒しか出てないのに異常にかっこ良かったりで。あとは、音楽とシーンの組み合わせがすごい良くて、映像とまったく合わへん曲を流すとすごい印象に残るっていう、映画の手法的にはけっこう昔からある方法やけど、「翼をください」とか「今日の日はさようなら」とかは、やられた感がすごい。

なんだか胸がキュンとなって、知らず知らずのうちに、それぞれのキャラクターに感情移入をしていることにも気づかされました。

さすがに、アスカの名前が、式波・アスカ・ラングレーにしれっと変わってるのには、どこかで見落としたのかと思って焦ったけど(女子は波で統一したかったのか)。

ほんまテレビシリーズのノリからはまったく考えられないぐらい、エヴァンゲリオンがエンターテイメントとして成立していて、それはアニメというものが持つ本来の形であって、自分が求めていた少年の心でもあって。なので、その期待に応えてくれた「破」を、僕は傑作だと思うわけです。

新キャラのポジションがフワフワしてたりとか、いろいろ謎は増えるばかりですが、そのへんは、続編に期待ということで。25話、26話の悪夢がよみがえらないことを願います。

総じて「ヱヴァンゲリオン」について

個人的に、テレビシリーズのエヴァンゲリオンは、途中から内側の方向に行き過ぎて、エンターテイメントを放棄してしまったような感じがしていて、それがアニメファンの人たちにとっては、当時、事件で、話題になったから見てみた的な一般的な人にとっては、わけわからん方向だったんじゃないかなと想像します。普通ならこうするところをそうしないもどかしさが生み出す、なんかそういうものみたいな。

何かを作ってると、どうせ理解されへんなら、もう理解されなくても良いから自分がおもしろいと思うことをしよう、と思って、自分以外の人には理解されないような(理解されてたまるかという気持ちも併せ持つ)方向に行ってしまったりするけど、そればっかりやってると、今度はひたすら孤独になってきて、一体何がやりたいことなのかすらわからなくなってきて、最終的には、誰にでも伝わって、尚かつ自分も良いと思えるところ(中間のところ)に戻る、みたいなことがあります。

本人からすれば戻ってる感じはするけれど、いろいろなことを経ると、実はそれが一番みんなが幸せで、みんが良いと思える、一番良いところ(本当の到達点)なんではないかと気づくわけです。

それは、ちょっと肩の荷をおろして俯瞰的に見ればすぐわかりそうな、すごく単純なことなんですけど、やってる本人には、時間が経たないとわからないことで、若さや、エネルギー、自己顕示欲やプライド、プレッシャーなんかがありすぎると、逆に絶対に見えてこない部分なんだと思います。

で、結局、何が言いたいかというと、あのクソだったテレビシリーズの25話、26話が、実は、エヴァンゲリオンというアニメの本質であり、庵野さんが公共の電波を使ってまでやりたかった、見事なまでに失敗した挑戦だったのではないかと。

期待をいとも簡単に裏切ったり、謎を膨らませて放置することによって、そこから議論が生まれて、賢い人は賢い視点で聖書とか持ち出してきてその謎に挑んだり、アホな人はアホなりに想像を膨らませたり、単純にキャラクターが好きな人がいたり、ただの変態がいたり。

挑戦は失敗に終わったけれど、結果的に、そういったそれぞれのエヴァンゲリオンというコミュニケーションのきっかけは生まれたわけで、そのきっかけを、それまで自己完結してきた人たちが、当時まだ閉鎖的だったインターネットっていう空間で、やっと同じような人間との繋がりを発見してコミュニケートすることによって、さらにまたエヴァンゲリオン人気を推し進めたのではなかと思います。

テレビシリーズのあとに作られた、もうひとつの26話でもある、「まごころを、君に」の最後の実写と混ざったりするゴニョゴニョシーンで、たしか、一瞬、「庵野死ね」というネット掲示板の文字が写ったりしてたし。庵野さん自身もまた、インターネットからの負のフィードバックを、エヴァンゲリオンに負のエネルギーとして込めている。っていう。

最後に

この固まりのような文章を全部読まずに、この最後の部分だけでも読んでくれた人に向けて、上に書いたことを簡単にまとめるとしたら、こんな長文を書かせてしまうエヴァンゲリオンはすごい、ということです。

まぁ、単純に、わけわからんのに人気あるから、なんで人気あるのか確かめてるうちに好きになってる、みたいな人ばっかりなんじゃないかな、と思います。

結局、エヴァンゲリオンって、何が良いのかわからんのです。

posted by nakagawa on 2009.09.17 00:24, under 映画, 漫画・アニメ

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  1. 映画:今さらながら(笑) 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

    現在、地方に出張中。
    夜に時間ができたので、映画でもと思い、地元の劇場へ。
    選択肢としては、「This is it」か「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(おっ〜まだやってたんだあ〜)

    と…

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